Italian Baroque [TheInstrumentalEdtion]
【バーニィ】エレガントで民主的、協調的指揮者クラウディオ・アバド。若いころからオペラで叩き上げてきたキャリアが、演奏者同志が互いをよく聴きあう純粋なアンサンブルを生み出した。40年以上にわたる録音には、ほとんど駄作がない指揮者。従って本BOXもすべて素晴らしいものばかりだが、特に注目してほしいのは、大病後の若手たち（モーツァルト管、ルツェルン祝祭管、マーラー室内管弦楽団）との録音群。アバド本人は「彼らに指導するのと同等の、新たな音楽的アイデアを彼らから与えられる喜びがある」と語っている。簡素なリハーサルながら若い奏者の自発性を尊重するスタイルは、意外な集中度と燃焼性が高まり、稀有な名演となっている。クラウディオ・アバド指揮●モーツァルト（2005～2009）交響曲第35番「ハフナー」、第29番、第33番、第38番「プラハ」、第41番「ジュピター」、第39番、第40番　モーツァルト管弦楽団●ハイドン（1986～1995）交響曲第93番、第96番「奇跡」、第98番、第100番「軍隊」、第101番「時計」、第102番、第103番「太鼓連打」、協奏交響曲　ヨーロッパ室内管弦楽団●ベートーヴェン（2000～2001）交響曲全集　ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団●シューベルト（1986～1989）交響曲全集ロザムンデ全曲　ヨーロッパ室内管弦楽団●メンデルスゾーン（1984～1986）交響曲全集序曲集　ロンドン交響楽団●ブラームス（1987～1990）交響曲全集大学祝典序曲、運命の女神の歌、アルト・ラプソディ、悲劇的序曲、運命の歌、ハイドンの主題による変奏曲、悲歌　ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団セレナード第1番（2006）　マーラー室内管弦楽団セレナード第2番（1967）　ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団●ブルックナー（1990～1996）交響曲第4番「ロマンティック」、第5番、第7番、第9番　ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団交響曲第1番（2012）　ルツェルン祝祭管弦楽団●マーラー（1989～2005）交響曲全集　ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団　ルツェルン祝祭管弦楽団（第2番「復活」のみ）DG海外盤　紙BOX 紙ケース